四柱は4つの干支でできている
四柱推命は、生まれた瞬間を年・月・日・時の4つに分け、それぞれに干支(十干と十二支の組み合わせ)を当てます。干支は10と12の最小公倍数で60通り。これが四本並ぶので四柱、八文字なので八字とも呼ばれます。
| 柱 | 何で決まるか | 切り替わるタイミング |
| 年柱 | 生まれた年 | 立春(1月1日ではない) |
| 月柱 | 生まれた節月と、年の十干 | 節入り(毎月1日ではない) |
| 日柱 | 60日周期の何日目か | 日付が変わるとき |
| 時柱 | 2時間ごとの十二時辰と、日の十干 | 2時間ごと |
このうち上の2つが、九星気学とまったく同じ区切りを使います。本命星が立春で切り替わり、月命星が節入りで切り替わるのと同じ理屈です(節入りはどう決まるか)。だから吉方位ナビの節入り計算は、そのまま四柱推命にも使えます。
年柱は立春で変わる ── 1年の9.45%
1月1日から立春の前までに生まれた人は、前の年の年柱になります。立春は2月3日か4日なので、およそ34日間。1950年から2050年まで101年ぶんの立春を計算して平均すると、1年のうち9.45%がこの期間でした。
2021年 立春 2月3日 23:56 → 1月1日〜立春前は 34.00 日
2025年 立春 2月3日 23:07 → 1月1日〜立春前は 33.96 日
2026年 立春 2月4日 04:54 → 1月1日〜立春前は 34.20 日
2027年 立春 2月4日 10:42 → 1月1日〜立春前は 34.45 日
1月生まれ・2月初旬生まれの人が「自分の星がひとつ前の年のものになる」と言われるのはこのためです。11人に1人はこの期間に生まれています。
月柱は節入りで変わる ── 2026年は68日ずれた
月柱の十二支は、節月にそのまま対応しています。立春から始まる節月が寅月、以下ひとつずつ進みます。
| 節月 | 十二支 | 始まる節気 | 2026年の節入り | その月の何日までが前の節月か |
| 1月 | 丑 | 小寒 | 1/05 17:17 | 1日〜4日 |
| 2月 | 寅 | 立春 | 2/04 04:54 | 1日〜3日 |
| 3月 | 卯 | 啓蟄 | 3/05 22:48 | 1日〜4日 |
| 4月 | 辰 | 清明 | 4/05 03:27 | 1日〜4日 |
| 5月 | 巳 | 立夏 | 5/05 20:35 | 1日〜4日 |
| 6月 | 午 | 芒種 | 6/06 00:36 | 1日〜5日 |
| 7月 | 未 | 小暑 | 7/07 10:48 | 1日〜6日 |
| 8月 | 申 | 立秋 | 8/07 20:38 | 1日〜6日 |
| 9月 | 酉 | 白露 | 9/07 23:40 | 1日〜6日 |
| 10月 | 戌 | 寒露 | 10/08 15:28 | 1日〜7日 |
| 11月 | 亥 | 立冬 | 11/07 18:49 | 1日〜6日 |
| 12月 | 子 | 大雪 | 12/07 11:48 | 1日〜6日 |
この「前の節月に食い込む日」を2026年の365日ぶん数えると、こうなります。
図1 赤い帯が、カレンダーの月と節月が食い違う日。各月のはじめにまとまって現れ、秋に向かってだんだん長くなります。節入りが月の後ろへずれていくためです。
2026年は365日のうち68日(18.6%)で、カレンダーの月と節月が違いました。2020年から2030年までの11年ぶん4,018日で数えると736日、18.3%。おおよそ5.5日に1日の割合です。
「12月生まれだから子月」は、5回に1回は外れます。
月干は年干から決まる ── 五虎遁
月柱の十二支は節月で決まりますが、十干のほうはその年の十干から決まります。寅月の十干を次の表で決め、あとは節月ごとにひとつずつ進めます。五虎遁(ごこと ん)と呼ばれる規則です。
| 年の十干 | 甲・己 | 乙・庚 | 丙・辛 | 丁・壬 | 戊・癸 |
| 寅月の干支 | 丙寅 | 戊寅 | 庚寅 | 壬寅 | 甲寅 |
式で書くと 寅月の十干 =(年の十干の番号 × 2 + 2)mod 10。十干が2つずつ組になっているのは、×2 したときに5つ違いが同じ値に戻るからです(甲は0番、己は5番。0×2+2=2、5×2+2=12→2)。
この規則で 年干10通り × 節月12通り = 120通り を全部並べてみました。
出てきた月柱はちょうど60種類。60甲子のすべてが、きっかり2回ずつ現れました。2回なのは上で見た「5つ違いの十干が同じ寅月を持つ」ためです。
そして 5年 × 12節月 = 60節月。月柱は5年で60甲子を一周します。
ここに罠があります。節月1月(小寒〜立春)はまだ前の年です。年柱が立春で切り替わる以上、五虎遁に入れる「年の十干」も立春基準でなければなりません。1月生まれの月柱を、その年の十干で計算すると必ず間違えます。
日柱だけは、節入りと関係ない
日柱は拍子抜けするほど単純です。60日の周期をひたすら数えるだけ。二十四節気も、月も、年も関係ありません。基準になる日をひとつ決めれば、あとは引き算です。
基準日:1873年1月12日 = 甲子(こよみのページによる)
1900年 1月 1日 → 9,850日後 ÷ 60 の余り 10 → 甲戌
2000年 1月 1日 → 46,374日後 ÷ 60 の余り 54 → 戊午
2026年 9月22日 → 56,135日後 ÷ 60 の余り 35 → 己亥
1900年1月1日が甲戌、2000年1月1日が戊午というのは、干支の早見表で広く出回っている値と一致します。基準日をひとつ信じれば、127年後まで自動的に合うということです。
時柱も同じ形をしています。2時間ごとの十二時辰に、日の十干から十干を当てます。子の刻の十干 =(日の十干の番号 × 2)mod 10。月柱の式と+2 が付くかどうかだけの違いで、構造はまったく同じです。
外部の計算機と突き合わせた
ここまでの規則をまとめて実装し、126年離れた2つの日付で外部の八字計算サイトと照合しました。
| 日時 | 当サイトの計算 | 外部の計算機 | 一致 |
| 1900年1月1日 0時 | 己亥 丙子 甲戌 | 己亥 丙子 甲戌 | ○ |
| 2026年9月22日 12時 | 丙午 丁酉 己亥 | 丙午 丁酉 己亥 | ○ |
一致しました。126年離れた2点で年柱・月柱・日柱がすべて合うということは、60日周期の基準日、五虎遁、立春基準の年柱、節入りの計算時刻のどれもずれていないということです。
ただし、暦のサイトでは違う答えが出ます。1900年1月1日について、日本の暦注サイトは「年 庚子 / 月 戊寅 / 日 甲戌」と表示します。日柱だけが一致し、年柱と月柱は違います。
これは誤りではなく、基準が違うだけです。暦注は暦の上の年と月に干支を当て、四柱推命は立春と節入りで区切った年と月に当てます。日柱には年も月も関係ないので、そこだけは必ず一致する ── という当たり前のことが、数字で確認できます。
2時間違うと、四柱のうち2本が変わる
2026年の立春は2月4日 04:54です。この日に生まれた2人を比べます。
| 生まれた時刻 | 年柱 | 月柱 | 日柱 |
| 2026年2月4日 04:00 | 乙巳 | 己丑 | 己酉 |
| 2026年2月4日 06:00 | 丙午 | 庚寅 | 己酉 |
同じ日に、2時間違いで生まれた2人。年柱も月柱も、十干も十二支も、4つとも入れ替わっています。変わらないのは日柱だけです。立春は年柱と月柱の境目を同時にまたぐので、こうなります。
そして、当サイトの計算は14分早い
ここまで「立春は04:54」と書いてきましたが、節入りはどう決まるかで公開したとおり、当サイトの節入り時刻は国立天文台の公表値より0〜14分早く出ます。Meeus の簡易法の精度そのものであり、バグではありませんが、境目の人には効いてきます。
節入り前後 28分(±14分)に生まれると判定できない
12節入り × 28分 = 336分 / 年
336 ÷ (365 × 24 × 60) = 0.064%
→ およそ 1,560人に1人
この人たちについては、当サイトの計算で月柱を断定できません。国立天文台の暦要項で節入り時刻を確認してください。2021年の立春のように、公表値 23:59 に対して当サイトが 23:56 と出す年もあります。3分しか余裕がありません。